比治山の森を守り育てる会ブログ
広島市南区にある比治山は、自然がどんどん減っていく広島市中心部の貴重な森です。
1945年8月6日に原爆が投下され、比治山も大きな被害を受けましたが、そこから緑が再生し、新しい植物と被爆樹が共生する場所です。
被曝70周年にあたる2015年7月に「平和の丘構想」が策定されました。
陸軍墓地の整備や展望施設の整備など、比治山の再整備を何年かかけて行うというものです。
地域の声を受け入れて頂くため、私たち森いく比治山もワークショップに参加したり市役所に面談に行ったりと努めています。
今回は改めて私たちが続けている整備活動とその成果、今後広島市にお願いしたいことを資料にまとめて面談に行きました(写真参照)。
そのお願いしたいことの1つに比治山(特に山肌)の安全確保があります。
これはずっと以前から広島市に声をあげ続けていることでもあります。
2021年夏の大雨で比治山の山肌の地盤が緩み、大木が根こそぎ倒れるという事件がありました。
枯れているわけでもなく、老木というわけでもない、一見すると健全な木が根こそぎ倒れ、遊歩道の鉄柵が変形してしまうほどの歪力でした。
周囲は一時通行止めになり、ここをお散歩コースにしていた地域の方々は皆さん驚かれたのではないかと思います。
それと同時に、また大雨が降ると同じことが別の場所でも起きるのでは、と不安を抱えていらっしゃる方々もいます。
他県でも同様の事例があることから、まずは同じことが起きないために今すぐできる対策と、専門家の方に倒木の恐れのある危険な木がないか調査をして頂きたい、ということをお願いしました。
比治山は身近でプライスレスに触れることができる大切な自然です。
比治山に訪れた人が安全第一で過ごせるように、私たち森いく比治山も整備活動を継続していくことと、地域の声を広島市に届ける活動を引き続き行っていきます。